抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アミン系化合物を含むアミン含有加工液とアミン系化合物を含まないアミンフリー加工液の長期安定性と廃液処理性を実験的に比較した。水溶性加工液を対象に実験した結果,下記の知見を得た。1)アミン含有加工液とアミンフリー加工液の間で,耐腐食性には明確な差はないが,アミンフリー加工液では長期間使用により防錆性の低下を認めた。2)粉末活性炭層ろ過法によりアミン含有加工液を処理した場合,窒素系化合物,アンモニウム系化合物と燐系化合物が回収水中に残留しやすい。3)粉末活性炭層ろ過法は,アミン系化合物と燐系化合物を含まないアミンフリー加工液の処理に優れた効果を発揮する。4)アミン系加工液の処理では,アミンフリー加工液に比べ,界面活性剤添加量が約20%大きくなり,粉末活性炭の消費量は約5倍となる。5)アミンフリー加工液は廃液処理性に優れた加工液といえるが,水溶性加工油剤に起因する環境負荷を低減するため,長寿命化と廃液処理性の両立が不可欠で,今後は,長期使用での防錆性の維持など,技術的課題を克服した加工液の開発が望まれる。