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J-GLOBAL ID：201102237371597018   整理番号：11A0895893

海洋溶存態有機物の生産と難分解化過程

著者 (2件)： 濱健夫 (筑波大 大学院生命環境科学研究科) ,  和田茂樹 (筑波大 大学院生命環境科学研究科)
資料名： 水環境学会誌  (Journal of Japan Society on Water Environment)
巻： 34(A)  号： 5  ページ： 134-138  発行年： 2011年05月10日 
JST資料番号： Z0777A  ISSN： 0916-8958  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 海洋における溶存有機物(DOM)量は炭素量として700Pg-Cと推定されている。海洋DOMの一次生産者である植物プランクトンと海藻による生産,中でも微生物分解しやすい有機物から安定性の高い難分解性有機物に変化するプロセスについて情報をとりまとめた。植物プランクトンによる細胞外生産物の組成を見ると,高分子量有機物の分解性が低いことが明らかになっている。また,有機物分解者であるバクテリアが反応性の乏しい溶存有機物の生産者として機能し,腐植様物質として残留することも近年明らかになっている。これらの事実は長期的な炭素貯留のプロセスとして注目される。

シソーラス用語： 海洋環境 ,  *有機物 ,  生物生産 ,  植物プランクトン ,  藻類 ,  細胞外マトリックス ,  *微生物分解性 ,  腐植 ,  残留物 ,  蓄積 ,  炭素蓄積 ,  *溶存有機物 ,  植物 ,  隠花植物 ,  マトリックス【母体】
準シソーラス用語： *DOM【溶存有機物】 ,  炭素貯留

分類 (1件)： 水圏・生物圏の地球化学  (DD01030A)

引用文献 (44件)：

• HEDGES, J. I. Why dissolved organics matter. Biogechemistry of Marine Dissolved Organic Matter. 2002, 1-33
• JANZEN, H. H. Carbon cycling in earth systems-a soil science perspective. Agri. Ecosys. Env. 2004, 104, 399-417
• FIELD, C. B. Primary production of the biosphere : integrating terrestrial and oceanic components. Science. 1998, 237-240
• FOGG, G. E. The ecological significance of extracellular products of phyotoplankton photosynthesis. Bot. Mar. 1983, 226, 3-14
• SHARP, J. H. Excretion of organic matter by marine phytoplankton : Do healthy cells do it?. Limnol. Oceanogr. 1977, 22, 381-399

タイトルに関連する用語 (4件)： 海洋 ,  溶存態有機物 ,  分解 ,  過程