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J-GLOBAL ID：201102237618564169   整理番号：11A1354446

カキ‘平核無’および‘刀根早生’のCTSD炭酸ガス脱渋法の実用化

Practical Use of CTSD to Remove of Astringency with CO₂ in ‘Hiratanenashi’ and ‘Tone-wase’ Japanese Persimmon (Diospyros Kaki Thunb.) Fruit

著者 (14件)： 小川正毅 (和歌山県果樹園芸試験場紀北分場) ,  石崎政彦 (和歌山県果樹園芸試験場紀北分場) ,  角田秀孝 (和歌山県果樹園芸試験場紀北分場) ,  山内勧 (和歌山県果樹園芸試験場紀北分場) ,  中村義彦 (和歌山県かつらぎ町農協) ,  竹本昇 (和歌山県かつらぎ町農協) ,  辻本雅宏 (和歌山県青果農業協同組合連合会高野口支所) ,  黒田喜佐雄 (奈良県農業試験場) ,  岩本和彦 (奈良県農業試験場) ,  松本善守 (奈良県農業試験場) ,  小野良允 (奈良県農業試験場) ,  澤村泰則 (奈良県農業試験場) ,  大西豊 (奈良県天理農業改良普及所) ,  植田重孝 (奈良県農業試験場)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 10  号： 3  ページ： 295-301 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 渋ガキの「平核無」で行われていた従来の脱渋法,すなわち常温で60~70%の炭酸ガスを数日間処理する方法は脱渋障害が発生しやすかった。それに対し,30°C炭酸ガス濃度90%以上,24時間のOTSD脱渋法では,果実障害がなく,脱渋効果も充分であった。本結果は「西条」など他品種にも応用可能であった。また本法を「刀根早生」に適用したところ,20~25°C,炭酸ガス濃度98%以上,16~20時間の処理で好結果が得られ商品化に大きく貢献した。本法が産地に及ぼした効果を「たねなし柿」の商品性向上と施設整備,「刀根早生」の消費・販売拡大,農地開発事業の成功,新ブランド「ハウス柿」の開発・販売体制の確立,としている。

シソーラス用語： *カキ ,  *除去 ,  *食品加工 ,  二酸化炭素 ,  ブランド ,  拡大
準シソーラス用語： 果実障害 ,  渋ガキ ,  消費拡大 ,  西条 ,  *脱渋 ,  炭酸ガス ,  刀根早生 ,  平核無

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  果実とその加工品  (FJ11030Z)

引用文献 (19件)：

• Gazit, S. and Y. Levy. 1970. Removal of astringency from persimmons. In “The Division of Subtropical Horticulture.” p. 105. The Volcanti Inst. of Agricultural Reseach, Bet Dagan, Israel.
• 石崎政彦・小川正毅・山内 勧・角田秀孝・中村義彦.1975a.CTSD方式によるカキ(平核無)の脱渋に関する試験.I.CO₂濃度の違いによる脱渋効果について.昭和50年度和歌山県果樹試験研究成績:87-88.
• 石崎政彦・小川正毅・山内 勧・角田秀孝・中村義彦.1975b.CTSD方式によるカキ(平核無)の脱渋に関する試験.II.CO₂処理時間と脱渋効果について.昭和50年度和歌山県果樹試験研究成績:89-90.
• 石崎政彦・小川正毅・山内 勧・角田秀孝・中村義彦.1975c.CTSD方式によるカキ(平核無)の脱渋に関する試験.III.CTSD実用化予備試験.昭和50年度和歌山県果樹試験研究成績:91-92.
• 石崎政彦・小川正毅・山内 勧・角田秀孝・中村義彦.1975d.CTSD方式によるカキ(平核無)の脱渋に関する試験.IV.小型CTSD脱渋庫による実用試験.昭和50年度和歌山県果樹試験研究成績:93-94.

タイトルに関連する用語 (6件)： カキ ,  平核無 ,  刀根早生 ,  炭酸ガス ,  脱渋 ,  実用化