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J-GLOBAL ID：201102238510126293   整理番号：11A1468369

多収水稲品種「モミロマン」と「タカナリ」における4-HPPD阻害型除草剤 ベンゾビシクロン感受性の遺伝様式

Inheritance for sensitivity of high-yielding rice cultivars, ‘Momiroman’ and ‘Takanari’, to benzobicyclon, a 4-HPPD inhibitor

著者 (4件)： 赤坂舞子 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター) ,  渡邊寛明 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター) ,  川名義明 (独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター) ,  川名義明 (現,独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構東北農業研究センター)
資料名： 雑草研究  (Journal of Weed Science and Technology)
巻： 56  号： 2  ページ： 89-94 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： G0809B  ISSN： 0372-798X  CODEN： ZASKAN  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 多収水稲品種である「モミロマン」と「タカナリ」にみられるベンゾビシクロン感受性形質の遺伝要因を解明する目的で,これら2品種と「日本晴」の正逆交配により得られたF₂系統のベンゾビシクロン感受性を評価した。感受性評価にあたり,8水稲品種と市販の混合製剤を用いて条件検討を行ったところ,移植1日後の水稲実生にピラゾスルフロンエチル+フェントラザミド+ベンゾビシクロン1kg混合粒剤を標準量の2倍量を処理することにより,供試した水稲品種の大半でベンゾビシクロン感受性評価ができることを確認した。この条件で親系統およびF₂系統に除草剤を処理し,処理後29日目の生育程度を調査したところ,親系統である「日本晴」はベンゾビシクロン非感受性,「モミロマン」と「タカナリ」は感受性であった。さらに,F₂系統の結果をもとに行った適合度検定において,非感受性個体と感受性個体の分離が3 : 1になることが示された。このことから,「モミロマン」と「タカナリ」のベンゾビシクロン感受性には細胞質側の遺伝的関与は認められず,核に存在する劣性の主働遺伝子に支配されていることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 遺伝現象 ,  栽培品種 ,  *イネ ,  *薬剤感受性 ,  *除草剤 ,  薬物耐性 ,  交雑 ,  交配 ,  コシヒカリ ,  薬物 ,  エーテル ,  窒素複素環化合物 ,  スルホンアミド ,  ウレア化合物 ,  カルボン酸エステル ,  遺伝パターン ,  除草剤耐性
準シソーラス用語： 4-HPPD阻害剤 ,  NBA-071 ,  タカナリ ,  ハバタキ ,  ホシアオバ ,  ミズホチカラ ,  ミナミユタカ ,  モミマロン ,  モミロマン ,  Oryza sativa ,  遺伝様式 ,  混合除草剤 ,  除草剤感受性 ,  除草剤抵抗性 ,  正逆交配 ,  阻害剤 ,  多収水稲品種 ,  日本型水稲品種 ,  日本晴 ,  北陸193号 ,  薬剤耐性

分類 (3件)： 植物に対する影響  (EE05030G) ,  雑草に対する農薬  (FB06030F) ,  稲作  (FC03020C)

物質索引 (2件)： ピラゾスルフロンエチル ,  ベンゾビシクロン

引用文献 (11件)：

• Hayashi, E., K. Fuzimoto and H. Imaishi 2007. Expression of Arabidopsis thaliana cytochrome P450 monooxygenase, CYP71A12, in yeast catalyzes the metabolism of herbicide pyrazoxyfen. Plant Biotech. 24, 393-396.
• 平林秀介2009. 玄米単収が800kgを超え飼料米水稲品種として有望な「モミロマン」.農林水産技術研究ジャーナル32, 30-33.
• Kobayashi, K., Y. Yogo and H. Sugiyama 1995. Differential growth response of rice cultivars to pyrazosulfuron-ethyl. Weed Res., Japan 40, 104-109.
• Nordby, J.N., M.M. Williams II, J.K. Pataky, D.E. Riechers and J.D. Lutz 2008. A common genetic basis in sweet corn inbred Cr1 for cross sensitivity to multiple cytochrome P450-metabolized herbicides. Weed Sci. 56, 376−382.
• Pataky, J.K., J.N. Nordby, M.M. Williams II and D.E. Riechers 2006. Inheritance of cross-sensitivity in sweet corn to herbicides applied postemergence. J. Amer. Soc. Hort. Sci. 131, 744-751.

タイトルに関連する用語 (10件)： 多収 ,  水稲 ,  品種 ,  モミロマン ,  タカナリ ,  阻害 ,  除草剤 ,  ベンゾビシクロン ,  感受性 ,  遺伝様式