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J-GLOBAL ID:201102240270508120   整理番号:11A1190600

文化的発達の視点からとらえる学習者の科学概念構築の実態-中学校理科「抵抗」概念の理解における変容過程の分析-

Students’ Understanding of Scientific Concept from the view point of the Cultural Development: An Analytical Report about “Resistance” Concept in Lower Secondary Science Instruction
著者 (2件):
資料名:
巻: 52  号:ページ: 13-27  発行年: 2011年07月05日 
JST資料番号: L6042A  ISSN: 1345-2614  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本研究は,近年の認知発達研究における社会的・文化的特性への着目という動向を背景に,理科学習を通じて学習者が科学概念構築を図る実態を,ブィゴツキー(1928/1994)が提唱した文化的発達の4つの段階と,シーグラー(1991)のマイクロジェネティック・アプローチをもとに分析的にとらえる中で,その学習論的な特性を明らかにすることを目的とした。本研究では,中学校2年理科電流単元の授業を事例として取り上げ,その授業における「抵抗」概念の理解状況の追跡的検討から,文化的に発達していく学習者の特性を明らかにすることができた。本研究で得られた調査結果から,学習者の文化的発達の特性として,以下の2つをあげることができる。(1)教授学習の過程と認知発達の過程は,必ずしも同一視することはできず,認知発達が遅れて進行する可能性があること。(2)「抵抗」という用語の習熟からとらえる学習者の文化的な発達については,見かけ上,短期的な不連続的変化として生じうる可能性があること。また,この過程において学習者の内面では,課題解決の方略の選択がより適応的なものに変化していくという姿を伴う可能性が示唆されること。(著者抄録)
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分類 (1件):
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物理教育 
引用文献 (20件):
  • l) 欧米の研究だけでなく,我が国の理科教育学研究においても,90年代後半以降積極的にこの立場からのアプローチが為されている。ここでは,認知発達の社会的・文化的側面への着目の重要性を指摘した初期の研究として,以下の文献をあげておきたい。 ・Solomon,J.:"The Raise and Fall of Constructivism", STUDIES IN SCIENCE EDUCATION,Vol.23,pp.1-19,1994
  • 2) 認知発達の社会的側面に関する言及は,主に理科授業における対話やコミュニケーション活動に着目した研究の中に見出すことができる。ここでは,先の立場からアプローチすることの重要性に言及した,以下の文献をあげておきたい。 ・稲垣成哲•山口悦司・上辻由貴子:「教室における言語コミュニケーションと理科学習:社会文化的アプローチ」,日本理科教育学会研究紀要,Vol.39,No.2,pp.61-79,1998
  • 3) ヴィゴツキー著,柴田義松監訳:「文化的-歴史的精神発達の理論」,2005,学文社
  • 4) レイヴ,J.・ウェンガー,E著,佐伯眸訳:「状況に埋め込まれた学習:正統的周辺参加」,1993,産業図書
  • 5) 例えば,以下の文献をあげることができる。 •佐伯胖:「文化的実践への参加としての学習」,佐伯胖・藤田英典・佐藤学偏:「学びへの誘い」所収,1995,東京大学出版会
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