抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
20世紀には,石油が世界市場を賑わしたように,21世紀には「水」が世界市場の主役の一つになるとされている。水は,本来は人類共有の財産であったが,現在世界各地で,水の利権を巡って争いが起きている。水を巡る問題としては,人口増加による需要の増大,生活様式の変化による水の需要の増大,水道水の安全性の懸念からボトル水の需要増大,食料自給率と仮想水の関係,バイオマスの生産増加に伴う農業用水の需要増加,都市部への人口集中による水需給の地域的な偏り,世界中に大きな資源の偏りがある。そのため,世界には安全な飲料水が利用できない人口は世界総人口の実に63%である。基本的に衛生的な施設を利用できない人口は,アジア太平洋地域に75%集中している。このことは,水の安全な供給に関して,きわめて深刻な問題である。したがって,正確な需給予測に基づく,長期的な需給バランスを保つ計画を策定する必要がある。