抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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立方体のバルク加工で異方性塑性理論を適用するため,Hill(1948)の二次異方性係数,F,G,H,L,M,Nを特定するために,小立方体圧縮試験を考案した。この試験では,棒材のr,θ,z軸と異方性主軸が一致するとし,各面での値を測定した。求めた結果を検証し,FE解析や丸棒の異方性分布測定に適用した。それらの結果を以下に示した。1)棒材のr,θ,またはz軸を近似的に各面の法線とする小立方体を切出して,良好な潤滑下で圧縮し,圧縮方向と直角な二方向の歪比を測って,F,G,Hを特定した。また,r,θ,またはz軸周りに45°回転させた位置から切出した小立方体についても同様に試験し,L,M,Nを特定した。2)薄板の引張試験のLandford値(r値)と薄板から切取った小立方体の圧縮試験でのr値はおおむね一致した。また,小立方体の圧縮試験の再現性も良好であった。3)小立方体圧縮につき,工具と材料の間の摩擦を変えた場合にも,F,G,H,L,M,Nを考慮したFE解析では,圧縮面形状やバルジの程度が良好に表せた。4)丸棒A6063の例では,内部と表層近傍では結晶粒径や組織が異なっており,対応する半径位置により異方性係数の比の分布していることが分った。