抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Web閲覧履歴に基づく調査結果によると,Web閲覧者が普段閲覧しているWebページ(以下,ページ)の多くは過去に閲覧したことがあるページの再閲覧である。その一方で,Web閲覧者が検索エンジンを用いて再閲覧したいページを発見できる確率は20%程度であるとの調査報告もある。効率的なWeb再閲覧を支援する従来手法の一つとして,ユーザがページに対して自由記述のキーワード(タグ)を付与することで,閲覧したページを整理するソーシャルブックマークが知られている。ソーシャルブックマークのユーザは,通常,ユーザ自身が対象のページに関係すると考えたタグを当該ページに付与する。しかしながら,再閲覧したいと思った際に,所望のページに関する記憶が曖昧なために適切なタグが思い出せず,結果として当該ページを再発見できないことも多い。そこで本研究では,曖昧な記憶からのページ再発見を支援するだめに,タグを閲覧履歴の前後(以下,周囲)に伝搬させる手法を提案する。提案手法では,あるページに付与されているタグを閲覧時間に応じてその周囲のページにも自動的に伝搬させる。これにより,所望のページの記憶が曖昧であっても周囲のページのタグを記憶していれば,当該ページの再発見が可能となる。本稿では,ユーザアンケートによって作成したデータセットをもとに既存の推薦手法との比較を行い,本手法の有効性を示す。(著者抄録)