抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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富士通研究所は,サーバなどのIT機器から排出される廃熱を用いて吸着式ヒートポンプを動作させ,20°C以下の冷水を製造できる新しい廃熱利用技術の研究開発を行っている。廃熱を利用して製造した冷水を冷却に活用することで,データセンターの空調システムの消費電力を低減することができる。これまでにIT機器の廃熱で動作する廃熱利用システムを実際に構築し,従来の廃熱利用下限温度の70°Cを下回る,60°C以下の廃熱温度でも冷水を製造できることを確認した。IT機器の廃熱だけでなく,工場やビル,家庭用の太陽熱温水器などの廃熱からも冷水を製造できるようになれば,冷房や冷却装置などへの活用が広がると期待される。本稿では,IT機器の廃熱を利用した廃熱利用冷却技術の開発状況と,今後の展開について紹介する。(著者抄録)