抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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油ガス田の生産予測はデータの限られた地下の油ガス層を対象としているため,不確実なものとなっている。従来唯一の油層モデルによる予測結果が正しいと仮定して開発計画が立てられることが多かったが,実際に100%正しい油層モデルは得られないので,複数の予想モデルを用いた生産予測が求められてきた。油層モデルにおける未知パラメーターの組み合わせをいくつか選択して,信頼度を評価していかなければならない。検討対象とするタービダイト油層では,増産を目的として水圧入およびCO
2圧入のパイロットテストが実施されているが,坑井間の連続性を解明することが重要な課題となっている。その点に着目して2つのケーススタディーが実施された。両ケースともに計算時間を考慮して詳細な油層もモデルではなく,比較的単純なモデルが使用された。ケーススタディー1では坑井間の連続性を推定して実際のパイロットテスト期間を延長した仮想の圧入継続ケースにおける生産挙動を予測した。ケーススタディー2ではCO
2圧入モデルを対象に,圧入井1本およびその周辺の生産井5本を含む3次元均質モデルを用いて,水圧破砕フラクチャーおよびその他のエリアの浸透率,孔隙率を調整し,生産予測の不確実性を定量化した。