抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
銅ボウルで調製した泡立て卵白は,ガラスやステンレス製の他のボウルで調製した泡立て卵白に比べ,離液量が半分以下であり,最大荷重が小さく凝集性が大きく,弾性率が低く粘性率が高かったため,安定性が良く,柔らかく,丈夫で,弾力性があり,ずり応力に対して変化が小さいことが示唆された。他の泡立て卵白の気泡は結着し多角形に変形していたが,銅泡立て卵白の気泡は球形が多く気泡径がそろっていた。銅泡立て卵白は,試料卵白の約27倍のCuを泡沫に取り込んでいた。そこで,Cu粉末とCuCl
2を用いてCuの泡立て卵白への影響を検討したところ,CuCl
2添加の泡立て卵白のみに安定性が認められ,Cuのイオン化が重要であることが示唆された。また,2-メルカプトエタノール添加により安定性が向上したことより,当該効果がCuイオンのS-S結合生成抑制による可能性が示された。