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J-GLOBAL ID:201102254257360654   整理番号:11A1142887

シロイヌナズナにおけるDNA二本鎖切断による核内倍加のプログラムされた誘導

Programmed induction of endoreduplication by DNA double-strand breaks in Arabidopsis
著者 (15件):
資料名:
巻: 108  号: 24  ページ: 10004-10009  発行年: 2011年06月14日 
JST資料番号: D0387A  ISSN: 0027-8424  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ゲノムの完全性は,継続的な外的ストレスや,DNA複製エラーや活性酸素などの内的な危険に脅かされている。後生動物におけるDNA損傷のチェックポイントは,損傷を受けたDNAを修復するために細胞周期の進行を遅らせること,またはアポトーシスを誘導することによりゲノムの完全性を確保しているのです。ATMとATR(血管拡張性失調症変異と-Rad3関連)が,トランスデューサーキナーゼであるChk1とChk2と,下流の細胞周期制御因子にDNA損傷のシグナルを中継するセンサーキナーゼである。植物細胞はATMとATRオーソログを所有するが,明確な下流の制御因子のカウンターパートを欠いているのです。その代わりに,植物特有の転写因子SOG1(ガンマ応答1の抑制因子)がATMとATRキナーゼ両方からのシグナルの伝達において中心的な役割を果たしていることが知られています。ここでは,シロイヌナズナではDNA二重鎖切断ではなく,直接的なDNA複製ストレスによって核内倍加が誘導されることを示します。根,又は萼片 の細胞,未分化懸濁細胞はDNA二重鎖切断誘導剤(ゼオシン)で処理されると,それらの細胞は細胞のサイズとDNAの倍数性が増加します。ATM-SOG1とATR-SOG1の両方の経路がDNA二重鎖切断に由来するシグナルを伝達すること,また核内倍加周期への誘導にはどちらか一方で十分であることを見出しました。これらのシグナル伝達経路は,サイクリン依存性キナーゼとそれらの抑制因子などの細胞周期調節因子の異なるセットの発現を支配しています。我々の結果は,シロイヌナズナがDNA二本鎖切断に応答してプログラムされた核内倍加を行うことを実証し,そしてそのことは植物が遺伝的毒性ストレス下で成長を維持するための明確な戦略を進化させてきたことを示唆しているのです。
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分類 (2件):
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発生,成長,分化  ,  遺伝子の複製 
タイトルに関連する用語 (4件):
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