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J-GLOBAL ID:201102255163047690   整理番号:11A0838030

高齢・高密度のアカマツ林の間伐は個体の成長を改善するか

Individual Growth Change in an Old-growth Plantation of Pinus densiflora after Thinning Prescription.
著者 (8件):
資料名:
巻: 93  号:ページ: 48-57  発行年: 2011年04月01日 
JST資料番号: F0858A  ISSN: 1349-8509  CODEN: NSGICL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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林冠の閉鎖した94年生アカマツ人工林において,間伐後8年間の個体の成長経過を同齢の無間伐林,140年生天然アカマツ林と比較しつつ,成長が改善されたか否か,成長変化と相関する因子は何か,この人工林を天然アカマツ林のような大径木を含む林型に誘導できるか否か,を検討した。サイズは天然林(DBH=68cm,H=30~35m)の方が人工林(DBH=41cm,H=25~30m)よりも高い値を示した。形状比は人工林で50~80,天然林で40~70だった。樹冠長率は人工林0.2~0.4に対し,天然林では0.25~0.5だった。間伐により人工林の約4割の個体の成長が0.1cm yr-1改善されたが,無間伐林では逆に8割の個体の成長が低下した。個体の成長の改善度は,隣接個体との競合環境の変化や,樹冠長率など個体の着葉量の指標と連関していなかった。この人工林が140年生時に天然林のような大径木を含む林型に達するには,今回観測された成長の改善では不十分である可能性が高いと考えられた。(著者抄録)
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