文献

J-GLOBAL ID：201102255494273916   整理番号：11A0499539

夏季の周防灘における海底高濁度層の分布と短期変動

Summer distribution and short-term variation of the bottom turbid layer in Suo-sound in the Western Seto Inland Sea, Japan

著者 (7件)： 中西哲也 (広島大 生物生産) ,  井関和夫 (広島大 大学院生物圏科学研究科) ,  宮下幸久 (広島大 大学院生物圏科学研究科) ,  小池一彦 (広島大 大学院生物圏科学研究科) ,  浜口昌巳 (広島大 大学院生物圏科学研究科) ,  浜口昌巳 (水産総合研究セ 瀬戸内海区水研) ,  手塚尚明 (水産総合研究セ 瀬戸内海区水研)
資料名： 広島大学大学院生物圏科学研究科紀要  (生物圏科学)
巻： 49  ページ： 21-30  発行年： 2010年12月24日 
JST資料番号： F0653A  ISSN： 1348-1371  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2009年の6月29日-7月2日と8月22-23日に,周防灘において水温,塩分,クロロフィルa(以下chl.a),濁度の鉛直分布を調べた。6-7月にはchl.aの亜表層極大と海底高濁度層がほぼ調査海域全体に形成されていた。8月にはchl.aの亜表層極大は弱くなり,6-7月と較べて海底高濁度層の発達が顕著で,chl.a濃度の増加も見られた。6-7月と8月の両観測期間は,それぞれ小潮と大潮の時期に相当していたことから,潮汐周期が海底高濁度層の発達に影響を及ぼしている可能性が示唆された。また,両観測期間中に,灘西部の2観測点(水深10mの浅海域と30mの沖合域〉において1-3時間毎の連続観測を行って日周変動を調べた。海底高濁度層は水温・塩分(および密度)の急激な変化時に最大値を示し,濁度層の分布パターン・厚さは潮汐周期と底層の水温・塩分・密度分布によく対応していた。さらに,塩分-chl.a,塩分-濁度,chl.a-濁度の関係から,粒状懸濁物を陸(河川)起源,海底高濁度層,亜表層クロロフィル極大,異水塊に由来するものに分別することができた。(著者抄録)

シソーラス用語： *クロロフィルa ,  *海底 ,  潮流 ,  *潮汐 ,  経時変化 ,  *懸濁物質 ,  *瀬戸内海
準シソーラス用語： 周防灘 ,  濁度

分類 (1件)： 海水の物理的性質  (DC06020V)

タイトルに関連する用語 (6件)： 夏季 ,  周防灘 ,  海底 ,  濁度 ,  分布 ,  短期