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J-GLOBAL ID：201102255748714080   整理番号：11A0121647

ミオカルジンファミリーメンバーの核内移行機構および血管平滑筋細胞表現型との相関

Nuclear Import Mechanism for Myocardin Family Members and Their Correlation with Vascular Smooth Muscle Cell Phenotype

著者 (9件)： NAKAMURA Seiji (Osaka Univ. Graduate School of Medicine, Yamadaoka) ,  NAKAMURA Seiji (Osaka Univ. Graduate School of Dentistry, Osaka) ,  HAYASHI Ken’ichiro (Osaka Univ. Graduate School of Medicine, Yamadaoka) ,  IWASAKI Kazuhiro (Osaka Univ. Graduate School of Medicine, Yamadaoka) ,  IWASAKI Kazuhiro (Iwate Medical Univ., Iwate, JPN) ,  FUJIOKA Tomoaki (Iwate Medical Univ., Iwate, JPN) ,  EGUSA Hiroshi (Osaka Univ. Graduate School of Dentistry, Osaka) ,  YATANI Hirofumi (Osaka Univ. Graduate School of Medicine, Yamadaoka) ,  SOBUE Kenji (Osaka Univ. Graduate School of Medicine, Yamadaoka)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 285  号： 48  ページ： 37314-37323  発行年： 2010年11月26日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ミオカルジンファミリーメンバーの核内輸送の機構を明らかにするため,ラット血管平滑筋細胞などを用い,トランスフェクションや免疫染色イメージングなどを行った。培養血管平滑筋細胞において,インポーチンβ1をノックダウンすると,ミオカルジンとミオカルジン関連転写因子は抑制された。それらのN末端は,インポーチンα/βの結合部位として同定された。ミオカルジンはミオカルジン関連転写因子A/Bよりもインポーチンα/βとの親和性が高くインポーチンα1/β1は,どのヘテロダイマーよりも親和性が高かった。ミオカルジンとインポーチンα/βの結合はGアクチンに感受性はなく,ミオカルジン関連転写因子A/BはGアクチンにより阻害された。脱分化型の血管平滑筋細胞において,インポーチンα1およびα2は,ミオカルジン,血清応答因子,平滑筋細胞マーカーのダウンレギュレーションにともなって減少した。一方,分化型の血管平滑筋細胞では,その発現は,アップレギュレートされた。以上の結果から,血管平滑筋細胞のミオカルジンファミリーメンバーの核内移行はインポーチンα/β1に依存し,インポーチンα/βヘテロダイマーに対する相対的親和性がミオカルジンの核内輸送を決めていた。ミオカルジンの核内輸送機構は,血管平滑筋細胞表現型に依存した平滑筋細胞マーカーの発現レベルに関連していた。

シソーラス用語： *転写因子 ,  *細胞内輸送 ,  *血管平滑筋細胞 ,  表現型 ,  結合部位 ,  核構成タンパク質 ,  膜タンパク質 ,  二量体 ,  アクチン ,  ラット
準シソーラス用語： Gアクチン ,  インポーチンα ,  インポーチンβ ,  *ミオカルジン ,  ヘテロ二量体 ,  *核内移行

分類 (2件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  生物学的機能  (EB03040U)

タイトルに関連する用語 (4件)： 核内移行 ,  血管平滑筋細胞 ,  表現型 ,  相関