抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
海岸や海浜でのステレオ画像を用いた画像解析は行われているが,状況監視を目的として海岸沿いに設置されているWebカメラで撮影した画像の利用は検討されていない。本論文では,海岸での危険予測システムの1つとして,Webカメラでの撮像データから波の到達時刻を予測するシステムを提案した。まず,予備的にデジタルカメラで海を撮影した画像(1600×1200)からRGBのRを用いて白波領域を抽出し,Rの輝度分布によるヒストグラムにおいて最も右側にある谷の部分を閾値として二値化画像を作成した。前記画像の黒領域から白領域になる点(波の上側),及び白領域から黒領域になる点(波の下側)を抽出し,それらが連続する領域を抽出するためにそれぞれ横軸に頻度,縦軸に位置を取るヒストグラムを作成した。前記ヒストグラムからピーク点の大きい山を取り出すことで波の境界となる候補点を絞り込み,関数近似によって波領域を抽出した。実際に距離計TruPulse200RSを用いて1画素あたりの距離を算出し,波の上側の座標値を時系列に並べて波の速度を求めることで到達時刻を予測したところ,現実の到達時刻70秒に対して72秒と誤差を含んだ結果となった。