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J-GLOBAL ID：201102258085907856   整理番号：11A0526452

モードIIとIIIの混合モード条件下における層間剥離の屈曲進展挙動に関する一考察

A Study on Deflection of Delamination Crack under Mixed Mode II and III Failure Condition

著者 (5件)： 近藤篤史 (上智大 大学院理工学研究科) ,  佐藤祐太 (上智大 大学院理工学研究科) ,  末益博志 (上智大) ,  郷津勝久 (上智大) ,  青木雄一郎 (宇宙航空研究開発機構)
資料名： 日本複合材料学会誌  (Journal of the Japan Society for Composite Materials)
巻： 37  号： 1  ページ： 3-10  発行年： 2011年01月15日 
JST資料番号： S0977A  ISSN： 0385-2563  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者等はモードIIとIIIの混合モード層間破壊靭性試験としてDNSNB(二重切欠きスプリット片持梁)試験を提案した。本報では,DNSNB試験法を用いて界面に於ける最大せん断応力の向きによる亀裂の屈曲進展挙動の違いを観察し,エネルギー解放率に基づいた亀裂の屈曲進展条件を検討した。その結果,剥離亀裂の屈曲進展挙動は,亀裂前方で界面に隣接する層の繊維に垂直なせん断応力が高い箇所で,亀裂前方で引張の垂直応力が高くなる層の側に生じていた。エネルギー解放率のせん断成分を界面に隣接する層の繊維軸方向に平行な成分(G_SL)と垂直な成分(G_ST)に分離し,これに亀裂前方の垂直応力の符号を考慮したG_STを用いることで,剥離亀裂の屈曲進展が発生する位置や方向を評価することができる。亀裂の屈曲進展条件を実際の材料に適用するには,G_STの臨界値を評価する必要があり,これが今後の課題と成る。

シソーラス用語： *混合モード ,  モード2 ,  モード3 ,  *層間剥離 ,  曲げ ,  *亀裂伝搬 ,  *偏向 ,  破壊靱性試験 ,  *数値解析 ,  *有限要素法 ,  切欠き平板 ,  片持梁 ,  最大値 ,  剪断応力 ,  依存性 ,  エネルギー解放率 ,  亀裂 ,  材料別板 ,  積層構造 ,  有限要素解析 ,  CFRP板 ,  剥離割れ
準シソーラス用語： *亀裂進展 ,  屈曲 ,  炭素繊維強化プラスチック板 ,  剥離亀裂 ,  方向依存性

分類 (4件)： 構造力学一般  (HD01000X) ,  ゴム・プラスチック材料  (HC04030W) ,  平板  (HD03060Z) ,  強化プラスチックの成形  (YH04060J)

引用文献 (13件)：

• D.L. Hunston & W.D. Bascom: <i>Compos. Technol. Rev.</i>, 5 (1983), 118-119.
• A.J. Russel & K.N. Street: Proc. ICCM IV (1982), pp. 279-286.
• P. Robinson & D.Q. Song: <i>J. Compos. Mater.</i>, 26, 11 (1992), 1554-1577.
• P. Prombut, L. Michel, F. Lachaud & J.J. Barrau: <i>Eng. Fract. Mech.</i>, 73 (2006), 2427-2442.
• A.J. Brunner & P. Flueler: <i>Eng. Fract. Mech.</i>, 72 (2005), 899-908.

タイトルに関連する用語 (5件)： 混合モード ,  層間剥離 ,  屈曲 ,  進展 ,  挙動