抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2008年5月12日,中華人民共和国四川省西部に位置するぶん川県映秀鎮付近でMw7.9の大規模な地震が発生した。本研究では大規模な斜面災害を生じた綿竹市漢旺鎮清平郷北西部に位置する面積629.8km
2の範囲を対象に,衛星画像を用い斜面崩壊地の発生場の特徴を把握した。解析範囲の全崩壊土量は42億m
3で,崩壊面積は42.4km
2,崩壊面積率は解析範囲面積に対し6.7%であった。斜面崩壊の方向は,地震断層である龍門山断層の方向にほぼ直交する方向で,地震断層が衝上する方向が多いこと,地震断層の位置する標高1500km以下で67%の発生が認められるなど,誘因である龍門山断層郡の影響が大きいことがわかった。(著者抄録)