抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1990年代後半に新潟県新発田北部地区で実施された大区画圃場整備事業を事例に,事業の実施や換地選定の際の農家間の利害対立と,合意形成に至る経緯などを明らかにした。ある集落では,事前的にも事後にも事業の実施と換地選定について深刻な利害対立は表面化することなく完了したが,客観的に見て以下の課題が考えられる。1)換地選定が,非公開であり透明性に課題が残る。2)農家の換地選定順序が換地選定の帰結を規定しており,本来的にはその順序の決定は慎重に行われるべきである。3)換地委員が役損することで個別農家の区画選好をかなえており換地委員への負担を強いている。4)区画選好と集団化の間のトレードオフはそれぞれへの意向の異質性を利用することで緩和できる。