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J-GLOBAL ID：201102262239019891   整理番号：11A1151980

石垣島の37年生フクギ林分における開花フェノロジー

著者 (6件)： 仲里長治 (和歌山大 大学院システム工学研究科) ,  仲里長治 (国際マングローブ生態系協) ,  有田和行 (和歌山大 大学院システム工学研究科) ,  大南真緒 (和歌山大 大学院システム工学研究科) ,  池辺(仲里)裕子 (国際マングローブ生態系協) ,  中島敦司 (和歌山大 システム工)
資料名： 九州森林研究  (Kyushu Journal of Forest Research)
号： 64  ページ： 17-20  発行年： 2011年03月31日 
JST資料番号： L2396A  ISSN： 1347-0779  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： フクギの開花フェノロジーを明らかにするため,石垣島にある防風林の6145本について2007年から2009年まで調査を行った。3年間で開花した個体は1781本で全体の29%であった。開花個体のうち3年連続開花したのは45%程度であった。開花性比は雄が雌の約2倍で,雄に偏っていた。1年のうちの開花期間は合計約5カ月で,フクギ属の他の樹種に比べてかなり長かった。性別では,雄は春~夏と秋の2期あるのに対し,雌は雄と同様に2期の年と春~夏の1期の年が存在した。個体ごとに見ると雄は開花期間中,複数回開花が見られたが,雌は4~10日間に集中して開花するものがほとんどであった。開花誘導および果実増産の報告がある環状剥皮処理を2009年春に開花しなかった雌個体に施したところ開花から結実まで至る結果が得られた。そのため沖縄で緑化木として利用されているフクギの植栽苗木の安定生産に伴う種子確保のため,環状剥皮は有効な手法であることがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *開花 ,  剥皮 ,  採種 ,  生態 ,  果実【器官】 ,  種子 ,  成長段階 ,  枝 ,  植物成長 ,  樹木 ,  沖縄県 ,  島 ,  *オトギリソウ科
準シソーラス用語： Garcinia subelliptica ,  フェノロジー ,  *フクギ ,  開花フェノロジー ,  開花期 ,  開花時間 ,  環状剥皮 ,  雌雄異株 ,  種子生産 ,  石垣島 ,  着花枝 ,  繁殖生態

分類 (2件)： 森林植物学  (FF02020E) ,  発生,成長,分化  (EH02030U)

引用文献 (9件)：

• 天野鉄夫(1989)図鑑琉球列島有用樹木誌,470 pp,沖縄出版, 沖縄県.
• Brearrley F. Q., et al. (2007) J. Ecol. 95 : 828-839 .
• Li Xiwen, et al. (2007) Garcinia, Flora of China, vol. 13 , Clusiaceae through Araliaceae, 548 pp. ed., Wu, Raven and Hong. Science Press, Beijing.
• 松本敏一ほか(2007)園学研6(1):119-123.
• 仲里長浩ほか(2011)日本造園学会ランドスケープ研究(オンライン論文集)4:17-23.

タイトルに関連する用語 (4件)： 石垣島 ,  フクギ ,  林分 ,  開花フェノロジー