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J-GLOBAL ID:201102263671290780   整理番号:11A0581705

海藻バイオフィルターとナノ空間制御吸着剤による魚類養殖場の水質浄化に関する研究

著者 (3件):
資料名:
巻: 2005  ページ: ROMBUNNO.33  発行年: 2005年 
JST資料番号: X0280B  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究では,魚類により富栄養化された海水中の窒素,リンを環境基準値にまで低減し,それを海域に戻すための「洋上半閉鎖型魚類養殖システム」のモデルを設計することを目的とする。(1)生態系に係わる物質収支の解明について,(1-1)魚類の餌の摂取・排泄に関する窒素・リンの物質収支:養殖魚類マダイが摂取可能な量を超過した餌の投入が環境負荷の大きな原因である。餌の投入量が適切な場合でも,高密度区で止水飼育した場合,給餌後24時間でアンモニア態窒素およびリン酸態リンが環境基準値を超えることが明らかになった。通常の陸上養殖でよく用いられる海水交換率(1回の海水交換が1時間以内)では,流速が早いため,養殖水槽排水から環境への栄養塩類の負荷が明確に検出できなかった。(1-2)海藻の増殖に関する窒素・リンの物質収支:広い塩分濃度,水温範囲で生育可能な紅藻類オゴノリ属海藻の天然藻体から単藻培養株を作成することに成功した。水温14°C~30°Cにおける栄養塩類の取り込み実験から,窒素,リンの取り込みは水温14°C~30°Cの範囲で可能であり,水温18°C~22°Cで最大になることを明らかにした。(2)ナノ空間制御吸着剤による海水中濃度の環境基準値までの低減:各種のハイドロタルサイト様化合物(LDH)を合成し,硝酸イオンおよびリン酸イオンの吸着性を評価し,海水中で使用可能な最適吸着剤として,各々Ni-Fe系LDH,Mg-Mn系LDHを選定できた。また,選定した硝酸イオン吸着剤およびリン酸イオン吸着剤について,1バッチ150g規模の大量合成方法を開発した。(3)生態系リサイクルを達成するための海藻の利用法の確立:水質浄化に使用し,栄養塩類(窒素・リン)吸収した増殖海藻の利用法を確立するため,3種類の抽出法の比較を行い,水溶液による抽出方法が最も適していることを明らかにした。
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
増養殖の技術  ,  海藻類 

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