抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究ではキレート樹脂固相抽出法を用いて海水試料中の
232Thの分離濃縮法を確立することを目的とした。実験はpHが1.5以下に調整したろ過海水試料に放射性同位体比,
229Th/
232Th,が1程度になるように,
229Thを添加した。その後,試料中のpHを変化させ,キレート樹脂の回収率に最適なpHについて検討した。その結果,
232Thを抽出する際の試料水の最適pHを2.4±0.4とした。また,検出限界は0.0038ng/Lであり,これまで外洋での
232Thの報告値(0.024-0.229ng/L)の16%以下であった。従って,本分析法は海水中の
232Th分析に適用できる。(著者抄録)