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J-GLOBAL ID：201102264795741620   整理番号：11A1473964

アルキル置換ペリレンジイミド類を用いたn型薄膜トランジスタ

著者 (1件)： 市川結 (信州大 繊維)
資料名： 未来材料  (Expected Materials for the Future)
巻： 11  号： 9  ページ： 26-31  発行年： 2011年09月10日 
JST資料番号： L4328A  ISSN： 1346-0986  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アルキル置換ペリレンジイミド誘導体のn型有機トランジスタ特性について検討した。炭素数が13のトリデシル基で置換した場合,薄膜を熱処理することで,最大で電子移動度2.1cm²/Vsが得られた。熱処理によって薄膜のモルフォロジーが大きく変化し,薄膜面内のキャリア輸送に有利なc軸配向した大きな結晶グレインからなる膜となることが,高電子移動度の原因と考えられた。アルキル鎖の炭素数依存性の検討から,偶奇効果がみられること,アルキル鎖に由来する分子間相互作用が分子のモルフォロジー変化を与える分子易動性に影響を与えていることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *薄膜トランジスタ ,  アルキル基 ,  *ジイミド ,  鎖長効果 ,  薄膜 ,  キャリア移動度 ,  形態 ,  表面性状 ,  分子間相互作用 ,  微細構造 ,  電流電圧特性
準シソーラス用語： 電子移動度 ,  *有機薄膜トランジスタ

分類 (3件)： トランジスタ  (NC03070N) ,  有機化合物の薄膜  (BK14070L) ,  窒素複素環化合物一般  (CF07040G)

物質索引 (1件)： 2,9-ビストリデシルアントラ[2,1,9-def:6,5,10-d′e′f′]ジイソキノリン-1,3,8,10(2H,9H)-テトラオン

引用文献 (17件)：

• 1) T.W. Kelley, L.D. Boardman, T.D. Dunbar, D.V. Muyres, M.J. Pellerite, T.P. Smith: J. Phys. Chem. B, 107, 5877 (2003).
• 2) T. Yamamoto, K. Takimiya: J. Am. Chem. Soc., 129 (8), 2224 (2007).
• 3) S. Ando, R. Murakami, J.-i. Nishida, H. Tada, Y. Inoue, S. Tokito, Y. Yamashita: J. Am. Chem. Soc., 127 (43), 14996 (2005).
• 4) N.J. Haddock, B. Domercq, B. Kippelen: Electron. Lett., 41 (7) , 444 (2005).
• 5) D. Shukla, S.F. Nelson, D.C. Freeman, M. Rajeswaran, W.G. Ahearn, D.M. Meyer. J.T. Carey: Chem. Mater., 20 (24), 7486 (2008).

タイトルに関連する用語 (3件)： 置換 ,  ペリレンジイミド ,  薄膜トランジスタ