抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
19世紀後半から20世紀にかけて多くの被害地震が発生した山陰地域では大地震,及び微小地震の分布が日本海沿岸に沿って線状配列をしている。本論文では,中国地方中東部から近畿地方北西部を含む範囲の地震を抽出し,各地震活動域ごとの地震活動の特徴を示した。また,1)880年の出雲の地震,2)1710年の宝永の地震,3)1711年の正徳の地震,4)1872年の浜田の地震,5)1925年の三保湾の地震,6)1925年の北但馬地震,7)1927年の北丹後地震,8)1943年の鳥取沖地震,9)1943年の鳥取地震,10)1955年の根雨地方の地震,11)1977年の三瓶山付近の地震,12)1984年の鳥取県中部の地震,13)1989年の鳥取県西部の群発地震,14)1991年の鳥取県東部の地震,15)1997年の鳥取県西部の地震,16)2000年の鳥取県西部地震の概略を述べた。丹後半島から島根半島に至る日本海沿岸と島根半島から西方では地震の発生の様子が異なり,鳥取県西部に震源が移動して16)につながったことを説明した。また,4),6),7),9),16)といった大地震の発生と火山分布・温泉分布との関連や,主な地震の震源断層が左横ずれ断層型であることなどを示した。