抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄道システムのうち,PRC(自動進路制御装置)についても,近年,グローバルな展開が求められている。ここでは,PRCの主要機能である進路制御を対象として,グローバル市場における競争力を確保するために,多様なニーズへの柔軟な対応について提案した。従来の進路制御は,列車ダイヤに大きく依存した構成となっており,駅特性や列車運行形態に特化した制御を行うものであった。本研究では,進路制御の本質に立ち返ることで変動に強い新たな進路制御方式を提案した。すなわち,鉄道に普遍的に存在する要素である線路に着目し,線路幾何形状を22パターンにモデル化することで,列車ダイヤや線路配線の複雑性によらない新たな進路制御方式を提案した。実在線区の線路データや設備データを用いてプロトタイプを実装し,走行試験を行ったところ,線路幾何モデルに基づいた進路制御方式が実際に動作することを確認した。本方式により,連動装置の自動生成やドメイン固有言語を用いたモデルベース開発のように,進路制御においても線路配線からのプログラム生成への道が開けた。