文献

J-GLOBAL ID：201102268273617690   整理番号：11A0942912

サーバ集約を考慮した局所冷却システムの効果

著者 (7件)： 本村真一 (鳥取大 総合メディア基盤セ) ,  大野賢一 (鳥取大 総合メディア基盤セ) ,  木本雅也 (鳥取大 総合メディア基盤セ) ,  目黒一成 (鳥取大 総合メディア基盤セ) ,  井上仁 (鳥取大 総合メディア基盤セ) ,  石田雅 (鳥取大 総合メディア基盤セ) ,  西田英樹 (鳥取大 総合メディア基盤セ)
資料名： 学術情報処理研究  (JACN)
号： 14  ページ： 89-96  発行年： 2010年09月09日 
JST資料番号： L8082A  ISSN： 1343-2915  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大学の情報センターでは1990年代後半から19インチラックに搭載するラックマウント型サーバが設置されるようになり,CRAC(Computer Room Air Conditioner)からの冷気とサーバからの排熱による暖気を混ざりにくくする配置がとられてきた。本論文では,ブレードサーバやサーバ仮想化技術の普及によってサーバルーム全体を冷却するのではなく,部屋の一部だけを冷却する局所冷却システムについて検討した。具体的に,1)部屋単位冷却,2)ラック列冷却,3)ラック単位冷却を冷却効率,可用性,拡張性の観点で比較し,サーバ集約を考慮すると3)が優れていることを示した。鳥取大学総合メディア基盤センターでは2010年2月のサーバ更新で物理サーバ30台,仮想サーバ100台程度となったので3)としてInfrastruxure InRow RP DXと,ホットアイルキャッピングを実現するHACSソリューションを組み合わせて局所冷却を実現した。本冷却システムでは各ラックの上下に箇所に設置された温度センサーをもとに冷気温度を自動制御できる。実際にセンターの電力使用量を冷却システムの更新前後で比較した結果,1か月で5280kWh程度の省エネルギー効果が確かめられた。

シソーラス用語： *データセンタ ,  大学 ,  *計算機システム ,  冷却 ,  インフラストラクチャー ,  自動制御 ,  電力消費 ,  *省エネルギー
準シソーラス用語： *ブレードサーバ

分類 (3件)： 計算機システム運用管理  (JD02020C) ,  ディジタル計算機方式一般  (JC02010O) ,  エネルギー消費・省エネルギー  (LD01000B)

引用文献 (5件)：

• [1] 学術情報基盤の今後の在り方について(報告).http: //www.mext.go. jp/b_menu/shingi/gijyutu/ gijyutu4/toushin/06041015.htm,2006.
• [2] Hp bladesystem power sizer. http://h71019.www7.hp.com/ActiveAnswers/cache/347628-0-0-0-121.htm1.
• [3] 消費電力算出ツール.http://www.dell.com/content/topics/topic.aspx/global/products/pedge/topics/en/config_calculator?c=us&cs=555&1=en&s=biz.
• [4]竹内憲治,坂下行範サーバルームにおけるコールアイル・ホットアイル空調方式の問題点.日本建築学会大会学術講演概集,pp.995-996,2009.
• [5] Chandrakant Patel Ratnesh, Rakant D. Patel, Ratnesh Sharma, Cullen E. Bash, and Abdlmonem Beitelmal. Thermal considerations in cooling large scale high compute density data centers. In "In ITherm 2002 - Eighth Intersociety Conference on Thermal and Thermomechanical Phenomena in Electronic Systems", pp. 767-776, 2002.

タイトルに関連する用語 (3件)： サーバ ,  集約 ,  局所冷却