抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,商用MMORPG(Massively Multi-player Online Role Playing Game)の運用において,仮想世界内の通貨やアイテムと現実世界の通貨を交換するRMT(Real-money Trading)実施者への対処が必要となることを論じた。まず,RMT実施者の行動は,1)ゲーム内経済の不均衡,2)ゲーム内空間の占拠によるアイテム等の寡占,3)一般プレイヤを攻撃してゲーム内の通貨,アイテム,狩場を奪い取るプレイヤキラー,4)RMTを目的とした不正行為といった問題を引き起こしてゲームバランスを崩壊させ,プレイヤのモチベーションを低下させることを説明した。次に,ゲーム運営者はRMTの疑いのあるキャラクタに接触・取引したり,一般プレイヤの通報によってRMT実施者を発見し,アカウント及び所持するゲーム内通貨などを凍結・抹消する必要がある。RMT実施者と取引経験があるRMT被疑者の自動抽出を目指し,MMORPGのログデータ中の統計量を分析することでその行動傾向を分析した。また,RMTにおけるキャラクタの役割に応じて検出に有効な統計量について検討した。