抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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神奈川県伊勢原市子易地区で江戸時代から伝統的に栽培されている細長い果形の在来トウガラシ(‘大山とうがらし’)の特性について検討した。特性検定には在来3系統を,類似した果実形態を有する‘日光とうがらし’,‘札幌大長なんばん’ほか15品種・系統を対照に,2007から2008年の夏作において雨よけハウスを利用して栽培した。その結果,供試系統間に差は認められず,いずれも開帳度はやや立,分枝・脇芽の発生程度はやや密,葉の大きさは中で葉色は濃く,花弁は白色,葯色は淡紫であった。一方,類似対照品種とは開帳度,分枝・脇芽の発生程度,葉の大きさ及び果実長等の果実特性において明確な区別性が認められた。果実に含まれるカプサイシノイド含量は‘日光とうがらし’と同等,‘札幌大長なんばん’より多かった。以上の結果から,‘大山とうがらし’はC.annuumに属する当地域に固有な在来トウガラシ系統で,特産物としての利用価値があるものと期待された。(著者抄録)