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J-GLOBAL ID:201102273015517880   整理番号:11A0780085

調整池に繁茂する外来スイレン(Nymphaea spp.)のソウギョ(Ctenopharyngodon idella)導入による抑制

著者 (5件):
資料名:
号: 27  ページ: 47-70  発行年: 2011年03月30日 
JST資料番号: L6806A  ISSN: 0912-1765  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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筑波大学のキャンパス内に造成された洪水調整機能を持つ調整池である兵太郎池に,観賞用として外来スイレンを導入した。しかし外来スイレンが繁茂し,兵太郎池にヘドロが堆積し,調整池としての機能が失われる可能性が生じた。そこで,スイレンの繁茂を食草魚類であるソウギョによって調整可能であるか,その場合の問題点の抽出,スイレン抑制の成果として溶存酸素濃度の上昇を期待できるかについて検討した。兵太郎池の一角に11m×45mの区画をつくり,そこへソウギョを放流した。その区画内に3m×3mの区画を12個作り,6区画をソウギョ採食区とし,残りの6区画をソウギョ排除区とした。ソウギョ放流区とは別の場所に,遮光ネット区画4カ所,対照区2カ所を設けた。2009年5月にソウギョ放流区へ36尾のソウギョを放流し,2010年9月まで各区画におけるスイレンの植被率,溶存酸素,スイレンの開花数とスイレンの葉の乾燥重量を測定した。実験の結果,以下の結論を得た。スイレンの葉の乾燥重量はソウギョ排除区でソウギョ採食区より有意に重かった。調査開始時点における植被率はソウギョ排除区とソウギョ採食区で有意な差がなかったが,最終回の調査では,ソウギョ採食区で植被率が低くなる傾向が認められた。ソウギョの採食区と排除区で溶存酸素濃度に違いは見られなかったが,溶存酸素濃度と水温に負の相関が見られた。ソウギョ採食区の間で植被率に差が認められたが,これは水深の影響を受けたためと考えられた。ソウギョを放流後1年半で,ほとんど全てのスイレンは食べつくされていた。ソウギョの放流はスイレンの繁茂を抑制するために有効であるが,他の生物への影響を検討する必要がある。
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分類 (3件):
分類
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湖沼汚濁  ,  自然保護  ,  用水の生物学的処理 
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
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