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J-GLOBAL ID：201102274187703894   整理番号：11A0760568

岩手県におけるMBI-D耐性イネいもち病菌の発生拡大要因の解析

著者 (4件)： 高橋直子 (岩手県農業研究セ) ,  冨永朋之 (岩手県農業研究セ) ,  藤澤由美子 (岩手県病害虫防除所) ,  岩館康哉 (岩手県農業研究セ)
資料名： 北日本病害虫研究会報  (Annual Report of the Society of Plant Protection of North Japan)
号： 61  ページ： 9-13  発行年： 2010年12月28日 
JST資料番号： F0809A  ISSN： 0368-623X  CODEN： KNBKAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 岩手県のMBI-D耐性イネいもち病菌(以下,耐性菌)の発生拡大要因を解析するため,2004年から2007年に県内から分離した耐性菌について,Pot2rep-PCR法によるフィンガープリント(以下,FP)解析を実施した。その結果,19種類のFPパターンが検出され,その中で2005年から2007年にかけてIwa3型の耐性菌が県内に優占して分布していることが明らかになった。また,2005年と2006年に県内から採取した種子生産圃場産種子からもIwa3型の耐性菌が分離された。以上のことから,本県の耐性菌の発生拡大は,耐性菌を保菌した種子を介して伝播した可能性があると推察された。(著者抄録)

シソーラス用語： 岩手県 ,  *農業殺菌剤 ,  *イネいもち病菌 ,  発生 ,  *耐性菌 ,  PCR法 ,  DNAフィンガープリント法 ,  種子 ,  伝搬 ,  農薬耐性
準シソーラス用語： *MBI-D

分類 (3件)： 微生物に対する農薬  (FB06040Q) ,  稲作  (FC03020C) ,  菌類による植物病害  (FC04052Y)

引用文献 (15件)：

• 早坂 剛・菊地繁美 (2006) 山形県におけるMBI-D耐性イネいもち病菌の発生. 北日本病害虫研報 57: 215 (講要).
• 石黒 潔・小林 隆 (1999) 田圃のイネいもち病菌はどこからやってくる?. 化学と生物 37: 433-434.
• Kaku, K., Takagaki, M., Shimizu, T. and Nagayama, K.(2003) Diagnosis of dehydratase inhibitors in melanin biosynthesis inhibitor (MBI-D) resistance by primer-introduced restriction enzyme analysis in scytalone dehydratase gene of Magnaporthe grisea. Pest Manag Sci 59: 843-846.
• 加藤雅也・山本英樹 (2008)2007年の秋田県水稲採種圃におけるMBI-D耐性イネいもち病菌の発生状況. 北日本病害虫研報 59: 222 (講要).
• 小林括平・佐々木直子・冨田麗子・宗村郁子 (2007) イネいもち病菌MBI-D剤耐性菌遺伝子検査を効率化する新規プライマー. 北日本病害虫研報 58: 1619.

タイトルに関連する用語 (7件)： 岩手 ,  MBI-D ,  耐性 ,  イネいもち病菌 ,  拡大 ,  要因 ,  解析