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J-GLOBAL ID:201102274272874924   整理番号:11A0943979

Camponotus属アリにおける女王の冬眠生存に対する働きアリの重要性

The Importance of Workers for Queen Hibernation Survival in Camponotus Ants
著者 (3件):
資料名:
巻: 28  号:ページ: 327-331  発行年: 2011年05月01日 
JST資料番号: F0012B  ISSN: 0289-0003  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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北方地域で一雄多雌アリ種の割合が高いのは寒冷気候がコロニー当たりの女王の数に影響していることを示唆する。しかし,寒冷気候では,どのような環境的,生理的因子が一雄多雌種の優位性を助長しているのかは不明である。今回,日本でよく見られる樹上生息性アリCamponotus yamaokaiとC.nawaiについて調べた。両種は形態上よく似ているが,社会構造と地理的分布が異なる。一雄多雌性C.yamaokaiはより寒い地域に生息し,一方,一雄一雌C.nawaiはより暖かい地域に生息している。低温での両アリ種の女王の生存を比較し,種間の寒冷耐性の差異により地理的分布を説明できるかどうかを評価した。他の個体との共同冬眠の影響を調べ,同時に個体の寒冷耐性を調べた。異なる職能成分を有する実験群を準備して,実験室の気候をC.nawaiの北限にシミュレーションした状態を保った。冬季化実験から,単独条件で,C.yamaokaiでさえも1か月しないうちに女王の半分が死んだが,Cyamaokaiの女王はC.nawaiの女王よりも長く生きた。働きアリと共冬眠した女王は単独冬眠女王よりも長く生存した。働きアリとの共冬眠で,C.yamaokaiの女王の80%が2か月以上生存した。野外状態では,一雄一雌C.nawaiの創始者は働きアリがいなくても越冬した。一方,一雄多雌C.yamaokaiの新女王はいつでも多くの働きアリと共に越冬した。従って,これらアリの地理的分布は新女王の越冬行動に依存しているようである。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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個体群生態学 
引用文献 (24件):
  • Bale JS, Hayward SA (2010) Insect overwintering in a changing climate. J Exp Biol 13: 980-994
  • Brown WD, Keller L (2000) Colony sex ratios vary with queen number but not relatedness asymmetry in the ant Formica exsecta. Proc R Soc Lond B 267: 1751-1757
  • Heinze J (1993) Life history strategies of subarctic ants. Arctic 26: 354-358
  • Heinze J, Foitzik S (2009) The Evolution of queen numbers in ants: from one to many and back. In・gOrganization of Insect Societies, from Genome to Sociocomplexity・hEd by J Gadau, J Fewell, University of Harvard Press, pp 26-50
  • Heinze J, H隸lldobler B (1994) Ants in the cold. Mem Zoologi 48: 99-108
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