抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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I形断面の支間長30~50m程度の単純非合成プレートガーダー橋の主桁を対象に,死荷重下で除々に減厚させ,供用下にある主桁の腐食過程を厳密に再現した方法(厳密解),および腐食過程を無視し,無載荷で一度に減厚を与えた方法(簡易法)に対し,弾塑性有限変位解析を行った。解析結果に基づき,荷重作用下における腐食過程が部材の変形や耐荷力に及ぼす影響を検討した。検討の結果,1)厳密解と簡易法において,同じだけの死荷重,減厚を与えた状態の変形,応力は概ね一致するが,終局に至るまでの応力履歴は異なる,2)曲げおよびせん断力作用下において,腐食過程が桁の変形挙動や耐荷力に及ぼす影響は小さい,3)弾塑性有限変位解析などにより,腐食した桁の変形や耐荷力を予測する場合,経時的な変化を知る必要はなく,現時点における板厚を用いて良い,4)腐食桁の変形や耐荷力に関する既往の研究成果の意義が明らかになった,ことが分かった。