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J-GLOBAL ID:201102279277354661   整理番号:11A0858143

反芻動物のためのメタン抑制剤とプロピオナート強化剤としてのカシュー殻液のin vitro評価

In vitro evaluation of cashew nut shell liquid as a methane-inhibiting and propionate-enhancing agent for ruminants
著者 (7件):
資料名:
巻: 93  号: 11  ページ: 5258-5267  発行年: 2010年11月 
JST資料番号: C0282A  ISSN: 0022-0302  CODEN: JDSCAE  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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抗菌性フェノール化合物を含むカシュー殻液(CNSL)を反芻動物の飼料添加剤として可能性を評価した。実験1では,CNSL補給の反芻胃応答を回分培養システムで評価した。家畜由来ルーメン液は人工唾液で薄めて,30:70の割合で乾草対生及び加熱CNSLを添加した濃厚食事(最終濃度は500μg/mL)を含む混食で18時間回分培養した。実験2では,同じ家畜由来ルーメン液による半連続培養系(RUSITEC)を操作し,0,50,100又は200μg/mLの濃度で生CNSLだけで7日間試験し,発酵と微生物集団を評価した。実験3は,CNSL感受性を測定するために厳選した細菌で純粋培養試験を行った。実験1ではメタン生成は生CNSLで阻害(56.9%の阻害率)されたが加熱CNSLでは阻害を受けなかった。総揮発性脂肪酸濃度は影響を受けなかったが,プロピオナートの濃度増加とアセタート及びブチラートの濃度減少が生又は加熱CNSLで観察された。生CNSL試験ではこの変化はますます明らかであった。実験2は,生CNSLは用量依存的態様でメタン発酵を阻害し,プロピオナート生産を増やし,200μg/ml添加で最大メタン抑制(70.1%)とプロピオナート強化(44.4%)を示した。生CNSLは総揮発性脂肪酸濃度と乾物消化率を増やした。生CNSLは,代表的細菌種の定量PCR検査値の変化と原虫減少に基づいてルーメン微生物個体群の劇的変化も誘導するように思えた。実験3の純粋培養法では,生CNSLは水素-ホルマート及びブチラート産生性ルーメン細菌の増殖を阻害したが,プロピオナート生産関連細菌は阻害しなかった。これらのデータに基づいて,抗菌性フェノール化合物アナカルジン酸が豊富な生CNSLは,ルーメン微生物に選択的活性をもつ潜在的候補飼料添加物であり,発酵を誘導し最終的にメタン減少とプロピオナート生産強化をもたらす。Copyright 2011 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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牛  ,  微生物の接種・培養法 
物質索引 (1件):
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