文献
J-GLOBAL ID:201102280230482660   整理番号:11A0711674

病害虫防除特集~薬剤抵抗性の実態と対策~岩手県のりんご園地における薬剤抵抗性ナミハダニの発生実態

著者 (1件):
資料名:
巻: 62  号:ページ: 21-23  発行年: 2010年06月01日 
JST資料番号: L8029A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
岩手県ではハダニ類の薬剤抵抗性発現を遅らせるため,同一系統殺ダニ剤の使用を年間1回にした上に次年度は別系統の殺ダニ剤を使用する複数年単位のローテーション散布体系を昭和61年以降実施しているが,近年になってナミハダニ多発の園地が県内各地で増加する傾向にあり,この多発要因の一つとして,薬剤抵抗性が発現したナミハダニの個体群が出現,増加が懸念されるため,平成19~20年にかけて県内各地のりんご園地でナミハダニを採取し,殺ダニ剤ダニサラバフロアブル,ダニゲッターフロアブル,コテツフロアブル,カネマイトフロアブル,バロックフロアブル,コロマイト乳剤,オマイト水和剤,コテツフロアブル,マイトコーネフロアブルおよびオサダンフロアブルに対し蒸留水を参照用として薬剤抵抗性を検定したので,その結果,1)補正殺卵95%以下を抵抗性が発現した個体群とすると,新規殺ダニ剤であるダニサラバフロアブル,ダニゲッターフロアブルに対する抵抗性発現個体群は確認されない,2)コテツフロアブル,カネマイトフロアブル,コロマイト乳剤,オマイト水和剤,マイトコーネフロアブル,バロックフロアブルに対する抵抗性発現個体群が確認されたのはそれぞれ,21,29,39,61,75,93%である,3)オサダンフロアブルは殺卵効果は低いが,ふ化幼虫に対する効果は概ね高く,その他の殺ダニ剤については,卵で抵抗性が発現する個体群は,ふ化幼虫でも抵抗性が発現する傾向がある,4)県中部ではカネマイトフロアブル,コロマイト乳剤に対する抵抗性発現個体群が比較的多く,バロックフロアブル,マイトコーネフロアブルに対する抵抗性発現個体群は県内全域にわたって確認される,5)コテツフロアブルは,抵抗性発現個体群が少なかった要因の一つとして合計使用回数が他の殺ダニ剤の半分以下と少ないことが考えられる,6)平成10年度以降,県農作物病害虫・雑草防除指針採用殺ダニ剤の中でカネマイトフロアブルとバロックフロアブルは2年に1回のローテーション散布遵守にも関わらず,それぞれ効力低下が確認される,7)現在の2年に1回のローテーション散布体系では薬剤抵抗性の発現が避けられなくなっている,ことが分かった。
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
害虫に対する農薬  ,  果樹  ,  昆虫・ダニによる植物被害 
物質索引 (4件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです

前のページに戻る