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J-GLOBAL ID：201102283710501485   整理番号：11A1318822

地球温暖化の進行を緩和するための技術開発 第1章 森林生態系からの温室効果ガスの排出削減のための管理技術の開発(3)冷温帯林の環境変動に対応する炭素固定技術の開発

著者 (4件)： 壁谷大介 (森林総合研) ,  櫃間岳 (森林総合研) ,  岩本宏二郎 (森林総合研) ,  韓慶民 (森林総合研)
資料名： 農林水産省農林水産技術会議事務局研究成果  (農林水産技術会議事務局研究成果)
号： 483  ページ： 158-162  発行年： 2011年07月29日 
JST資料番号： S0070A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： (ア)個体成長量と環境因子との関係の解明:八ケ岳のAbies属及び木曽のヒノキにおいて,春-初夏の日照条件が年幹肥大成長量のトレンドと関係の深いことを明らかにした。(イ)個葉レベルの光合成特性の定量化:ヒバ稚樹の光合成能力は,上層木の展葉フェノロジーの影響を強く受けていた。また,木曽ヒノキの光合成特性の変動は,生育地の栄養条件に起因する葉の窒素濃度の違いを反映していた。ただし,他の地域と比較した場合は,光合成特性の変動幅は大きな違いはみられなかった。(ウ)光合成量の環境応答予測モデルの構築:構築した光合成モデルから,ヒバ稚樹においては,将来にわたる上層木の展葉フェノロジーと春先の残雪量変化の相互作用が,稚樹の更新可能性に影響を与える可能性が示された。木曽地方においては,温暖化に伴う夏期の光合成速度の低下の可能性が示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 森林 ,  寒冷地 ,  *炭酸同化 ,  *モミ属 ,  ヒノキ ,  葉 ,  光合成 ,  山岳 ,  年変化
準シソーラス用語： 温帯林 ,  炭素固定 ,  木曽山地 ,  八ケ岳

分類 (3件)： 森林保育  (FF03040H) ,  光合成  (EB10020I) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (2件)：

• 1) Yonenobu H. and Eckstein D. (2006) .Reconstruction of early spring temperature for central Japan from the tree-ring widths of Hinoki cypress and its verification by other proxy records. Geophysical Research Letters. 33.
• 2) Han Q. M. and Chiba, Y. (200g) . Leaf photosynthetic responses and related nitrogen changes associated with crown reclosure after thinning in a young Chamaecyparls obtusa stand.Journal of Forest Research. 14:349-357.

タイトルに関連する用語 (9件)： 地球温暖化 ,  緩和 ,  開発 ,  森林生態系 ,  温室効果ガス ,  排出削減 ,  冷温帯 ,  環境変動 ,  炭素固定