文献

J-GLOBAL ID：201102285815546754   整理番号：11A0111615

Ex-situ法MgB₂バルクにおける焼結条件と臨界電流特性の関係

著者 (6件)： 田中裕也 (東大) ,  山本明保 (東大) ,  湯本英宏 (東大) ,  荻野拓 (東大) ,  下山淳一 (東大) ,  岸尾光二 (東大)
資料名： 低温工学・超電導学会講演概要集  (低温工学・超電導学会研究発表会講演概要集)
巻： 83rd  ページ： 85  発行年： 2010年12月01日 
JST資料番号： G0564B  ISSN： 0919-5998  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Ex-situ法は既製のMgB₂を反応容器に充填後,加工・熱処理によってMgB₂多結晶体を作製する方法であり,組織が均一,In-situ法と比較して充填密度が高いなどのメリットがある。一方で,Mg+2B→MgB₂反応により熱処理中にMgB₂が生成するIn-situ法と比較して,Ex-situ法により得られたMgB₂多結晶体は粒間の結合が弱く,コネクティビティ,J_cが低いことが報告されてきた。我々はEx-situ法MgB₂多結晶体の結晶粒間の結合の強化を目的として,熱処理条件を様々に変化させて試料を作製することで,Ex-situ法MgB₂バルクにおける焼結のメカニズムと臨界電流特性に与える影響を調べた。900°C以上の高温で長時間熱処理を施すことで常圧下でもMgB₂の自発的な焼結がみられた。焼結の進んだ試料では,In-situ法で作製したバルクと同程度までコネクティビティが改善し,20K,低磁場において3×10⁵A/cm²という高いJ_cが得られた。講演では焼結が粒間の結合性と臨界電流特性に及ぼす影響について議論する。(著者抄録)

シソーラス用語： *超伝導体 ,  *マグネシウム化合物 ,  *ホウ化物 ,  多結晶 ,  *焼結体 ,  *熱処理条件 ,  結晶粒 ,  付着強さ ,  臨界電流 ,  磁束ピン止め ,  *微細構造 ,  磁化 ,  磁力計 ,  X線回折 ,  走査電子顕微鏡
準シソーラス用語： FE-SEM ,  SQUID磁力計 ,  *ホウ化マグネシウム ,  結合強さ

分類 (2件)： 金属系超伝導体の物性  (BM04022R) ,  超伝導材料  (BM04041W)

タイトルに関連する用語 (4件)： MgB2 ,  バルク ,  焼結 ,  臨界電流