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J-GLOBAL ID:201102286715149878   整理番号:11A1741818

土壌-作物系における放射性核種の挙動

著者 (12件):
資料名:
巻: 82  号:ページ: 408-418  発行年: 2011年10月05日 
JST資料番号: G0156A  ISSN: 0029-0610  CODEN: NIDHAX  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2011年3月11日に三陸沖を震源とする大地震と大津波で,福島第一原発の原子炉は破損して,大量の放射性核種を環境中に放出してしまった。放出された主な核種は,放射性ヨウ素(I)と放射性セシウム(Cs)であった。大気中に放出された131Iは1.5×1017Bq.,137Csは1.3×1016Bq.と試算されている。大気中に放射性核種が存在する間は,葉面吸収を考慮する必要があるが,大気中濃度が減少するに伴い,径根吸収の寄与が大きくなる。ここで,土壌-作物系(森林生態系を含む)における放射性核種の挙動について,過去の大気実験による放射性降下物質やチェルノブイリ原発事故に関連した研究成果を基に基礎的な知見をまとめた。半減期が長い放射性核種については,長期的な対策が必要なため,放射性Csに重点を置いて記し,半減期が短い131Iについては割愛する。一部の地域では,放射性ストロンチウム(Sr)の汚染も確認されたので,放射性Csと比較して記した。ただし,SrはCsより揮発しにくいので,僅かな放出量に留まっており,陸域環境の汚染状況は限定されている。以下,記事の大項目は次の通り。1)放射性セシウムと放射性ストロンチウムの性質 2)土壌中における挙動 3)土壌から作物への移行 4)作物中における存在割合 5)土壌から作物への移行モデル 6)集積植物と移行メカニズム 7)森林生態系における動態 「おわりに」にでは,関連事項がいくつか述べられている。1)2011年4月以降放射性核種の大気中への放出は限定的であり,陸域環境への追加的な汚染は最小限に留まっていると思われる(8月現在)。2)総合科学技術会議で進めている「放射性物質の分布状況等に関する調査研究」の土壌サンプリングが終わり,土壌汚染状況の詳細マップが公開された(文部科学省,2011b)。3)Csと同じアルカリ金属に属する天然放射性カリウム40K(存在比0.0117)の分布を簡単に記している。土壌中には300Bq.程度存在しており,K2O含量60%のK肥料中40Kの濃度は15000Bq.である。根菜類,葉茎菜類,果菜類の作物中には,乾物1kg当たり数百から数千Bq.の40Kが存在している。囲み記事の形で,「KおよびCsの輸送系についての研究状況詳説」がある。
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分類 (2件):
分類
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土壌汚染  ,  環境の汚染及び防止 
引用文献 (81件):
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