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J-GLOBAL ID：201102289411740986   整理番号：11A0113442

農家のための鳥獣害総合対策 第5回 鳥獣害対策におけるヒューマンエラー(3)

著者 (1件)： 江口祐輔 (農業技術研究機構 近畿中国四国農研セ)
資料名： 農耕と園芸  (Agriculturist and Horticulturist)
巻： 66  号： 1  ページ： 168-171  発行年： 2010年12月23日 
JST資料番号： Y0900A  ISSN： 1345-8833  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： クマとイノシシの報道について述べる。クマの出没の原因は,堅果類(ドングリ)の凶作が原因とされる報道には矛盾がある。クマは林縁部で餌が見つけられないと,もう少し先まで探査し,人里にある甘い果実に出会ってしまう。甘いものに目がなく,ハチミツが大好きなクマである。甘いトウモロコシや品種改良を重ねた結果,糖度が高く,果肉部が大きい果樹の味を覚えてしまった。クマは,はじめから人里も重要な餌場と認識するようになったのではないか。熊鈴は有効であるが,音を聞いたクマはその場にじっとしていることが多いので,過信してはいけない。イノシシも日本全国で被害が広がっている。冬の餌が大きく関与しているようだ。ポイ捨てされたゴミや未収穫の果実,草刈り後に再生してきた草など人の住む世界には冬でも餌が豊富にある。そのため,本来なら減少するはずの個体数が減少しないのではないか。

シソーラス用語： *鳥獣害 ,  果樹 ,  防除 ,  *有害生物防除 ,  カキ ,  クマ科 ,  イノシシ ,  増殖
準シソーラス用語： クマ

分類 (3件)： 果樹  (FC03042G) ,  植物の病虫害防除一般  (FC05010F) ,  有害動物による植物被害一般  (FC04071D)

タイトルに関連する用語 (5件)： 農家 ,  鳥獣害 ,  総合 ,  対策 ,  ヒューマンエラー