抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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サーメットの製造時に生じる異常粒成長はサーメットの材料物性を低下させるため,その抑制が重要である。著者等はこの課題に対して,従来の炭窒化物粉末とNiあるいはCoのような金属粉末との混合ではなく,炭窒化物を予め固溶体としたものの粉末を利用することを提案した。本報では,その予備的な実験として,種々の組成の(Ti,Mo)(C,N)固溶体に添加元素(B,AlおよびSi)を加え,粉末冶金法で所期の固溶体が得られるかどうかを調べると共に,Niとの反応性を調べた。出発材料として,Ti(C
0.5N
0.5),Mo
2C,AlN,Si
3N
4,TiB
2およびC粉末とした。これらをボールミル混合した後,2473K,2hの熱処理によって供試粉末を製造した。この粉末を用い,40MPa,2473K,2hのホットプレス(HP)焼結を実施した。得たサンプルの結晶構造解析,ミクロ組織観察および元素分析を実施した。また,焼結体とNiとの1673K,1hの反応性調査も実施した。これらの実験の結果は,BおよびSiではHP処理後に全量固溶することが分かったが,Alについては固溶体を形成しないことを明らかにした。この結果は,Niとの反応においても同様の形態を示し,BおよびSi添加材ではNi侵入深さが大きくなることを示した。