抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者らの既報告からダケカンバの成長特性を解説し,対流圏オゾンによる成長阻害の可能性を予想した。ダケカンバの分布・寿命・成長,シュート発達と光合成速度の季節変化,および苗木のシュート発達の潜在力について解説した。ダケカンバは,4,5月に旺盛な成長を行うため,摩周湖周辺の高いオゾン濃度の影響を受けていると予想される。ダケカンバは,固定成長的な成長をするために,シラカンバと異なり,成長減速の影響を累積的に受ける可能性がある。カンバ類は,シラカンバに見られるように,外生菌根菌を根に共生させている。宿主は,光合成産物の最大30%程度を外生菌根菌に与え,代わりに微生物は土壌からリンや水分を宿主に渡す。光合成が抑制されると,共生・外生菌根菌へ渡す光合成産物量が減る。外生菌根菌は,宿主の成長が悪いと感染できず,共生関係が劣化する。