抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,地点名称ごとに色で塗り分けた画像を用いた,高速逆ジオコーディング方式を提案する。逆ジオコーディングとは,経緯度のような数値情報を「小金井市」や「東京タワー」のような人間にとって理解しやすいランドマーク名などのテキスト情報に変換する処理である。従来方式は,複数の基準点からの距離比較や,ベクトルデータで表された面との包摂関係を計算して変換しているため,基準点やベクトルデータの増加に依存して計算時間が長くなるという問題があった。提案方式は,地域の名称に一意のコードを割り当て,これを色に対応付ける。そして,ベクトルデータを基に地域の形状を考慮した塗り分け画像を作成する。この画像を用いることで,経緯度から座標値への変換処理のみで逆ジオコーディングが行え,変換時間が対象データ数に依存するという問題を解決できる。提案方式の有効性を検証するために,全国の都道府県区分,埼玉県の市区町村区分,埼玉県三郷市の町名区分の3種類のデータを用いた実験的評価を行った。この結果,変換対象の数によらず,一定時間での処理が可能で,従来方式より処理を高速化できることを確認した。また,面積が大きく複雑な形状を持つ地域の変換に利用したほうが,変換速度の増加が大きく有効性が高いことが明らかとなった。(著者抄録)