文献

J-GLOBAL ID：201102292117136060   整理番号：11A0768736

トマト栽培におけるセイヨウミツバチの花粉媒介利用

Effectiveness of Using Honeybees for Pollinating Greenhouse Tomatoes

著者 (4件)： 宮本雅章 (群馬県農技セ) ,  金井幸男 (群馬県農技セ) ,  小野正人 (玉川大 学術研) ,  佐々木正己 (玉川大 学術研)
資料名： 群馬県農業技術センター研究報告  (Bulletin of Gunma Agricultural Technology Center)
号： 8  ページ： 59-67  発行年： 2011年03月15日 
JST資料番号： J1606B  ISSN： 1348-9054  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： セイヨウミツバチのトマト施設栽培における花粉媒介昆虫としての利用を検討するため,温室における訪花行動の解析と花粉媒介の効果を調査した。セイヨウミツバチはトマトの葯筒の先端に口吻を伸ばしながら,頭部を葯筒の内部に押し込み,付着した花粉を前脚で集めて花粉団子を作成した。この行動によって無処理に比べて柱頭への花粉の付着が多くなり着果率が高く,種子数が多くなることを認めた。また植物成長調節剤の処理と同等の収量が得られたことから,セイヨウミツバチはトマトの果実生産に利用可能と認めた。今後の課題としてセイヨウミツバチがトマトに速やかに訪花しないこと,ハウス内で長期間利用するための群の維持管理技術が必要となることが挙げられる。

シソーラス用語： *トマト ,  施設栽培 ,  *セイヨウミツバチ ,  花粉 ,  葯 ,  種子 ,  植物成長調整剤 ,  作物収量 ,  生物相互作用 ,  訪花昆虫 ,  昆虫綱 ,  結実率 ,  *ハチ ,  *無脊椎動物 ,  節足動物
準シソーラス用語： 昆虫類 ,  植物成長調節剤 ,  着果率

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  蜂群管理  (FD05030E)

引用文献 (15件)：

• 光畑雅宏.2000. マルハナバチ普及の現場から: ポリネーターとしての利用の現状と将来. ミツバチ科学.21: 17-25
• 国武陽子・五箇公一.2006. 農業用導入昆虫の生態リスク管理と将来展望; セイヨウオオマルハナバチの特定外来生物指定. 植物防疫.60: 196-198
• 松香光夫.1996. ポリネーターの利用. サイエンスハウス. 東京.153pp
• 松浦誠.1993. マルハナバチによるトマトの花粉媒介. 植物防疫.47: 173-176
• Banda, H. J. and R. J. Paxton.1991. Pollination of greenhouse tomatoes by bees. Acta Ilorticulturae.288: 194-198

タイトルに関連する用語 (4件)： トマト ,  栽培 ,  セイヨウミツバチ ,  花粉媒介