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J-GLOBAL ID：201102292983319336   整理番号：11A1225994

微粒子ピーニング処理によるアルミニウム合金表面へのSiC粒子移着層形成メカニズムに関する考察

Discussion on the Mechanism of Creating a Transferred Layer of SiC Shot Particles on Aluminum Alloy by FPP Treatment

著者 (4件)： 天野有規 (慶應義塾大学大学院理工学研究科) ,  亀山雄高 ((独)理化学研究所) ,  南部紘志 (慶應義塾大学大学院理工学研究科) ,  小茂鳥潤 (慶應義塾大学理工学部)
資料名： 材料  (Journal of the Society of Materials Science, Japan)
巻： 60  号： 7  ページ： 655-661 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： F0385A  ISSN： 0514-5163  CODEN： ZARYA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 投射粒子の移着や埋没が生じやすいと考えられるモデル材として,変形抵抗の小さいアルミニウム合金を選択した。その表面硬質かつ脆性なSiC粒子を投射した試験片を準備した。投射粒子の挙動を直接観察することにより微粒子ピーニングによりもたらされる粒子移着層の実態を解明した。SiC粒子を用いてアルミニウム合金に微粒子ピーニングを行うと表面に破砕して微細化した投射粒子が埋まった層(移着層)が形成した。投射粒子が基材に一回衝突しただけでも,その表面には,投射粒子成分が移着する場合があることを観察結果に基づき示した。この移着した箇所は引続き起こる粒子の投射により次第に内部ヘと折りたたまれる形で移動した。上記により形成された層を投射粒子移着層と呼び,その移着層厚さは,処理温度が高温になるほど増加することを示した。投射粒子は,基材に衝突するまでに頻繁に衝突することを高速度カメラによる観察により確認した。

シソーラス用語： *アルミニウム合金 ,  表面改質 ,  微粒子 ,  *ピーニング ,  炭化ケイ素 ,  投射物体 ,  衝突 ,  加工温度 ,  基板 ,  薄膜 ,  試験片 ,  高速度カメラ ,  移着膜 ,  A6061
準シソーラス用語： JISA6061

分類 (1件)： 熱的操作によらぬ硬化  (WC04080O)

引用文献 (18件)：

• 1) S. Takagi and M. Kumagai, “Formation of nanocrystalline structure by fine particle bomberding”, The Japan Society for Precision Engineering, Vol.72, No.9, pp.1079-1082 (2006).
• 2) N. R. Tao, M. L. Sui, J. Lu and K. Lua, “Surface nanocrystallization of iron induced by ultrasonic shot peening”, Nano Structured Materials, Vol.11, No.4, pp.433-440 (1999).
• 3) S. Takaki, “Limit of dislocation density and ultra-grain-refining on severe deformation in iron”, Materials Science Forum, Vol.426-432, pp.215-222 (2003).
• 4) S. Takagi, M. Kumagai, Y. Ito, S. Konuma and E. Shimodaira, “Surface nanocrystallization of carburized steel JIS-SCr420 by fine particle peening”, Tetsu To Hagane, Vol.92, No.5, pp.24-32 (2006).
• 5) M. Umemoto, “Nanocrystallization of steels by severe plastic deformation”, Materials Transactions, Vol.44, No.10, pp.1900-1911 (2003).

タイトルに関連する用語 (5件)： 微粒子ピーニング ,  アルミニウム合金 ,  移着 ,  層形成 ,  メカニズム