TXA<sub>2</sub>とPGF<sub>2α</sub>と15(S)-HETEへの独特な結合特異性を介して血小板凝集と血管収縮と血管形成を阻害する新たな多機能性の唾液リポカリンであるジペタルジピン

ASSUMPCAO Teresa C. F.; ALVARENGA Patricia H.; RIBEIRO Jose M. C.; ANDERSEN John F.; FRANCISCHETTI Ivo M. B.

文献

J-GLOBAL ID：201102293423160532 整理番号：11A0145928

TXA₂とPGF_2αと15(S)-HETEへの独特な結合特異性を介して血小板凝集と血管収縮と血管形成を阻害する新たな多機能性の唾液リポカリンであるジペタルジピン

Dipetalodipin, a Novel Multifunctional Salivary Lipocalin That Inhibits Platelet Aggregation, Vasoconstriction, and Angiogenesis through Unique Binding Specificity for TXA₂, PGF_2α, and 15(S)-HETE

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資料名：
巻： 285 号： 50 ページ： 39001-39012 発行年： 2010年12月10日
JST資料番号： E0038A ISSN： 0021-9258 CODEN： JBCHA3 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

吸血昆虫Dipetalogaster maximaの唾液リポカリンであるジペタルジピン(DPTL)をクローニングして大腸菌で発現させ,特性解析した。DPTLはコラーゲンやアラキドン酸による血小板凝集を阻害したが,ADPやPMAによる凝集に影響しなかった。DPTLはTXA₂,その類似体U46619,PGF_2α,15(S)-HETEなどに強く結合した。PGF_2αで誘導される子宮平滑筋の収縮をDPTLは阻害し,U46619で収縮した動脈平滑筋を弛緩させた。さらに,15(S)-HETEで起こる血管形成をDPTLは抑制した。DPTLの立体モデルによれば,血小板阻害因子パリジピンと同様の結合ポケットでArg39とGln135が保存されていた。これらの結果から,DPTLは炎症に関わる異なるエイコサノイドに結合することにより血小板凝集と血管収縮と血管形成を阻止することがわかった。

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動物の生化学 , 生物学的機能 , 血液・体液作用薬の基礎研究 , 血管作用薬・降圧薬の基礎研究

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TXA2とPGF2αと15(S)-HETEへの独特な結合特異性を介して血小板凝集と血管収縮と血管形成を阻害する新たな多機能性の唾液リポカリンであるジペタルジピン

TXA₂とPGF_2αと15(S)-HETEへの独特な結合特異性を介して血小板凝集と血管収縮と血管形成を阻害する新たな多機能性の唾液リポカリンであるジペタルジピン