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J-GLOBAL ID：201102295798501607   整理番号：11A0097180

塩害加速期における鉄筋コンクリートの腐食速度の評価

著者 (2件)： 堀口賢一 (大成建設 技術セ 土木技術研) ,  丸屋剛 (大成建設 技術セ 土木技術研)
資料名： コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集  (Proceedings of the Concrete Structure Scenarios, JSMS)
巻： 10  ページ： 293-298  発行年： 2010年10月29日 
JST資料番号： L6941A  ISSN： 1346-7492  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 海洋環境下の飛沫帯に11年半にわたって曝露した鉄筋コンクリート供試体の分極抵抗を交流インピーダンス法によって測定して,鋼材の腐食速度と腐食量を定量的に評価し,加速期における分極抵抗法の適用性を検討した。測定項目は腐食ひび割れ,自然電位,分極抵抗と比抵抗,鋼材腐食量(解体後)である。この結果,以下のようなことが分かった。1)分極抵抗は夏季に小さく,冬季に大きくなる。屋外では気温が腐食速度に影響は大きい。2)今回使用した測定装置で,腐食ひび割れが発生している加速期でも腐食ひび割れの影響を受けずに分極抵抗を測定できる。3)分極抵抗から求められる腐食量から,腐食が生じている範囲での平均的な断面残存率が評価できる。4)孔食が生じた腐食が著しい断面では,腐食速度を2.2から2.6倍することで断面残存率を評価できる。

シソーラス用語： *鉄筋コンクリート ,  腐食 ,  *腐食速度 ,  *塩害 ,  *加速 ,  曝露 ,  海洋環境 ,  分極抵抗 ,  電気化学インピーダンス ,  亀裂 ,  電気抵抗率 ,  電位 ,  孔食 ,  残留性 ,  断面 ,  *評価
準シソーラス用語： ひび割れ ,  交流インピーダンス法 ,  残存率 ,  自然電位 ,  比抵抗

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (5件)：

• 土木学会: コンクリート標準示方書 設計編, 2007. 3
• 土木学会: コンクリート中の鋼材の腐食性評価と防食技術研究小委員会 (338委員会) 委員会報告書, コンクリート技術シリーズ86, 2009. 10
• 横田優: 埋設電極によるコンクリート中の鉄筋腐食モニタリング, コンクリート構造物の補修, 補強, アップグレードシンポジウム論文報告集, 第2巻, pp. 333-338, 2002. 10
• 堀口賢一, 丸屋剛, 武若耕司: 塩害環境下における鉄筋コンクリートの腐食ひび割れ発生時期の推定, 第62回年次学術講演会, 5-533, 2007. 9
• RILEM TC154-EMC ‘Electrochemical Techniques for Measuring Metallic Corrosion’, Test methods for on-site corrosion rate measure- ment of steel reinforcement in concrete by means of the polarization method,‘Materials and Structure’, Vol.37, pp. 623-643, Nov. 2004.

タイトルに関連する用語 (5件)： 塩害 ,  加速 ,  鉄筋コンクリート ,  腐食速度 ,  評価