抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在,新製品や改良品に対してマーケティング投資の意思決定のための簡易で精度の高い予測モデルが無いという問題があり,非効率的なマーケティングが展開されがちである。これに対し,本稿では,実務家がこのツールを入手することでマーケティング投資の意思決定をする際に,事前に高い精度で複数の選択肢を比較し,これまで勘や感性に偏りがちであった意思決定を科学的に行えることを目指す。従来の研究では,地域を限定して販売する方法や何店舗かを選別してテスト販売してもらう方法等「テスト・マーケティング」により得られたデータにより作られた新製品予測システムが発表されてきた。しかし,このようなプリ・テスト・マーケティングのモデルを利用する際に共通して問題になるのは,パラメータの推定に必要かつ十分な時系列データを収集することができない点である。そこで,本研究では,トライアル・リピートモデルをベースとする。これは,反復購買が新製品の成功に決定的な影響を与える消費財・日用品市場では,トライアル・ユーザーの予測に加え,その何割がリピート・ユーザーとして継続的に残ってくれるかを予測することを基本とするモデルである。このトライアル・リピートモデルをベースとした予測モデルを構成し,実務家が開発調査にてよく活用するデータを用いて過去の研究結果と比較した結果,同等以上の精度が得られることを確認した。