抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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交通事故により,2007年には,死傷者は年間百万人に達している.「ひやり」地図に示されるように地域や学校では,安全教育に「地図」を生かしている.本研究では,交通事故の空間的な特徴を検討し,その分布が地域の他の地理的事象と密接に関連することを明らかにし,交通事故を用いて地理的教育を行うに当たって,生徒の地理的な見方や思考など地理的技能を促進するかどうかについて検討することを目的とした.検討の結果,交通事故を社会科教材として見た場合,学習指導要領の解説で述べられている地理的な見方の基本的な考え方の基本,地理的な考え方の3つの柱の観点から有益な教材となることを確認した.また,地理的な技能は,学習指導要領が目的としている4つの技能の発達を促進するものである.さらに,交通事故を教材化することは,「地域の規模に応じた調査」に適しており,「人口から見た日本の地域的な特色とも関連していることが明らかとなった.