抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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通信サービスの多様化により,ユーザの求めるサービスを効率良く実現することが期待されている。サービスに適用するソフトウェアの開発では,ユーザにとって必要なサービス仕様を含み,かつ不要な仕様は作り込まないことが肝要となる。Webサービスでは,ユーザの要件確定の手法として,仮想的な人格を設定し,仕様の決定を行うペルソナシナリオ手法が効果をあげている。そこで,ペルソナシナリオを用いた通信サービスの仕様決定手法について提案する。具体的には,SIPダイヤルアップを用いたコンテンツ共有サービスをサンプルとして,ユーザインタビュを行い2名のペルソナの策定した。これに基づき,仕様検討を行った。仕様の決定にあたっては,Webサービスで用いられている重み付け評価に加え,通信相手との関係や通信機会に基づく重み付け評価法を提案した。この仕様に基づき,実際にサービス動作が可能なプロトタイプを実装してユーザ評価を行い,ペルソナによる仕様検討結果と比較した。その結果,提案手法について,ユーザ評価と一致がみられ,有用性を示すことができた。またあわせて,通信機会の設定によっては優位となる仕様に違いが現れる可能性を示した。(著者抄録)