抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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佐賀大学では多数の物理サーバを用いてマスターサーバ以外はHDDを持たないディスクレス環境において,ネットワーク利用者認証システムOpengateを運用してきた。本論文では,その老朽化に伴うシステム更新を行うにあたり,より良い運用環境の実現を目指してSSO-Opengateシステムの仮想化を検討した。まず,仮想化システムとしてVMware vSphere4.0を採用し,雛形となるマスターサーバを1台構築してクローン技術でSSO-Opengateを運用する7台の仮想サーバを複製した。SSO-Opengate自体がルータとして動作することで認証ネットワークを構築するが,仮想サーバ全体のネットワークの統合的な管理を行うために仮想ソフトウェアスイッチNexus1000Vを導入した。仮想サーバの台数が増えてもネットワークに関するケーブリングが発生することはなく,システムの移行・運用コストを減らせる利点がある。また,仮想サーバとストレージEMC CLARiX CX4を独立させることで障害に強いサービス運用を可能にし,それらの間にFCoEスイッチCisco Nexus5010を導入して高速にアクセスできるようにした。従来は最大22台の物理サーバでサービスを提供してきたが,仮想サーバ8台で同時に300人前後が利用しても安定的に運用できた。