抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東北地方太平洋沖地震被災状況の現地調査に基づき,前報(土と基礎59(8),36-42(2011))の続編として,津波被害からの知見とハード対策の方向性の考察(その2)につき報告した。仙台平野の太平洋沿岸には保安林が連なるが,防潮林の役割を果たしたのか,将来機能するのかを検討した。仙台平野は平坦であり,本地震の津波は内陸の奥まで到達した。所要の高さがある高盛土は越流を回避でき,自然砂丘は規模に応じた防潮機能が発揮できるが,緩勾配では遡上に注意が必要である。陸域の水域は津波の減勢・貯留に有効であり,新たに形成される落堀は水域として津波の減勢に有効である。相応の幅の遠浅海岸・湿地帯であれば津波の増勢を抑制可能である。